シャント

血液透析では毎分200ml前後の血液を体外に取り出すため、大量の血液を出し入れするためのルート(専用の血管)が必要です。これを「バスキュラーアクセス」と呼びます。バスキュラーアクセスは、動脈と静脈をつなぎあわせる「シャント」と「非シャント」の2種類に大別され、多くの場合はシャントによる透析を行います。
[ 参考サイト] MediPress透析「シャントの種類 〜自己血管」

外シャント

シリコンとテフロンでチューブ(人工血管)をつくり、両端の先端を動脈と静脈につなぐ方法。チューブが体の外に出ていることから、外シャントと呼びます。

内シャント(動静脈瘻)

自己血管内シャント

ご自身の動脈と静脈を直接つなぐ方法。あらかじめ手術が必要ですが、カテーテルを使う必要がなく、感染のリスクを軽減できると考えられています。日本で血液透析を行っている患者さまの約9割は、バスキュラーアクセスとして自己血管内シャントを用いています。

人工血管内シャント

血管が細いなどの理由によってご自身の血管で内シャントがつくれない場合、動脈と静脈の間に人工血管を介在させてつなぐ方法です。

シャント手術

シャント手術は局所麻酔で行い、約30分〜1時間で終了するもので基本的には入院の必要はありません。
一般的には3割の方が約3年で再手術や血管拡張などを行いますが、1度のシャント形成で20年以上治療を続ける方もいらっしゃいます。
正常なシャント音は、滝のようなザーザーという、連続した低い音が聞こえます。

非シャント

動脈直接穿刺法、動脈表在化法、カテーテルの静脈内留置法などがあり、主に緊急時に用いる方法です。

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